数値で読み解く:VoiceMapの活用方法
VoiceMapは、VoiceMindの分析結果を円形チャートだけでなく数値としても読み解けるビューです。12特性×3層の傾向を一覧で確認し、より深い自己理解に活用する方法を解説します。
VoiceMapとは
VoiceMapは、VoiceMindの結果を「円形チャート」だけでなく数値としても読み解けるビューです。
フリープラン以上で利用でき、ログインして分析した音声について、12特性×3層の傾向を一覧で確認できます。
VoiceMapの基本画面
音声分析が正常に完了すると、チャート画面が表示されます。円形の音声チャートに並んで、12特性の棒グラフ(VoiceMap)が表示されます。
棒グラフの高さは、無意識・前意識・意識それぞれの層で集計した周波数の強さを合算し、0〜10のスコアに正規化した値で表しています。

棒グラフと数値の読み方
VoiceMapでは、おおよその傾向の「強さ」が棒グラフの高さで示され、また各特性ごとに次の数値が表示されます。
- 無意識・前意識・意識ごとのスコア(0〜10の指標値)
- 「意識−無意識」スコア
- 「ばらつき」スコア

3層のスコア(0〜10)
それぞれの層の音声データから、周波数ごとの強さを集約し、0〜10スケールに変換した指標値として表示しています。
- 数値が大きいほど、その層でその特性が強く表れている
- 無意識〜意識のどこに山があるかを見ることで、「内側にある傾向か」「外に出やすい傾向か」が見えてくる
「意識−無意識」スコア
独自の重み付けを用いて、意識層のスコアから(無意識層+前意識層)を差し引いて計算した値です。
- プラス寄り:外に出している傾向のほうが強い。「自覚的に出している/出そうとしている」状態に近い
- マイナス寄り:内側にある傾向のほうが強い。「内心ではそうだが、まだ表に出ていない/出しにくい」状態に近い
「ばらつき」スコア
「ばらつき」は、3層のスコアがどれくらい揃っているかを表す指標です。内部的には統計量としての標準偏差を用いています。
- 値が小さい:無意識〜意識の3層でスコアが近く、「整っている」「一貫している」状態に近い(もしくは3層のスコアがすべて0に近い)
- 値が大きい:どこかの層だけ極端に高い/低いなど、層ごとの差が大きい状態
チャートと棒グラフの連動操作
タップ/クリックすることで、円形チャートと棒グラフは連動して選択されるようになっています。
- 棒グラフをタップ/クリックすると、対応する特性が円形チャート上でハイライトされ、下部にその特性の詳細な数値(3層スコア・意識−無意識・ばらつき)が表示される
- 円形チャート上の特性をタップ/クリックすると、VoiceMap側の棒グラフでも同じ特性が選択される

高い順・低い順でソートしてみる
棒グラフは、次の3つの表示モードを切り替えられます。
- 標準(チャートの並び順に対応)
- 高い順
- 低い順
高い順で見る
「高い順」にすると、その音声で特に強く表れている特性から順に並び替えられます。
- 今の自分の声で、一番強い特性が見られるのはどこか
- 意図して出した声の印象と、分析結果が合っているのか(主観と客観の一致をチェック)
- 普段の自分の印象と比べて、「今日はここが強い」と感じるところはどこか

低い順で見る
「低い順」にすると、逆にあまり前面に出ていない特性が手前に並びます。
- 本来出したい傾向が出せているのか
- 意識的に抑えたい部分が抑えられているか
- そもそも今回の音声では意識されていなかっただけなのか

フリープランでご利用できます
VoiceMapは、フリープラン以上のユーザー向け機能です。
- ログインしていない場合
- ログイン済みだが、フリープランへの登録・同意がまだの場合

まとめ:チャートを「数字の地図」として使う
円形の音声チャートは、全体の雰囲気やバランスを見るのに向いています。一方、VoiceMapはその内容を数値として整理する「地図」のようなものです。
- どの特性が強く/弱く出ているか
- 無意識〜意識のどこに傾向があるか
- 内側と外側のギャップがどれくらいあるか
- 3層の整い具合(ばらつき)がどう変化しているか
VoiceMapの設計思想
VoiceMapは、その時の音声の状態を、チャートと数字の両方から確認するための補助ツールとして設計しています。
気になる音声が取れたときは、ぜひVoiceMapを操作して「今日の声は何を一番表現できているんだろう?」という視点で眺めてみてください。
同じ自分の声でも、その日その時にしか出ない特性があることに、少しずつ気づけるはずです。