なぜVoiceMindが役に立つのか:声の「変化」を安全にトラッキングする
声の変化は、自覚より先に現れることがあります。VoiceMindは7秒の音声分析を安全設計で可視化し、結果を保存・比較することで「変化」を追えるようにします。
声は、自覚より先に変化する
声は、正直すぎるくらい正直です。気合いが入っている日、無理している日、余裕がない日。そんな時の変化は、発する内容や自覚する気分より先に「声の雰囲気」に出ます。
ただ、ここに落とし穴があります。
- 自分の耳は慣れてしまう(変化に気づきにくい)
- その場の気分で解釈が揺れる(過大評価/過小評価しやすい)
- そもそも「記録」と「比較」ができない(気づきが流れていく)
なぜVoiceMindが役に立つのか①:気軽に、簡単に、安全に「声を見える化」できる
VoiceMindは、スマホやPCに向かって7秒程度話すだけで、12種類の心理的な傾向 × 3つの意識レベル=36個の状態指標として可視化します。特別な機器も、長いアンケートもいりません。
さらに重要なのは、「安全」の作り込みです。
- 音声は解析後、即座に破棄(サーバーに残さない)
- 保存するのは、解析後の数字データ(結果)
- 個人を特定できる情報を取得しない設計
工学的には何をしているのか(簡単に)
裏側では音声を短いフレームに分け、フーリエ変換(FFT)などの工学的処理で周波数分布を扱います。そこから連続的な特徴量を取り出し、状態の傾向として36指標へ再配置しています。
ラベルを一つ付けるのではなく、連続的な特徴量を「傾向」として整理する方式です。
なぜVoiceMindが役に立つのか②:結果を保存して管理すれば、時系列の変化を見返せる
VoiceMindの価値は、1回の結果よりも「履歴」にあります。なぜなら、人の状態は「点」ではなく「連続」だから。
そこで効いてくるのがVoiceMapです。
VoiceMapは、円形チャートだけでなく、各特性を数値(0〜10)で読めるビューで、ログインして分析した音声の傾向を一覧で確認できます。さらに、無意識・前意識・意識の3層スコアに加えて、「意識−無意識」や「ばらつき」も表示されます。
数字の地図があると、振り返りがこう変わる
例えば次のような問いを、データとして確認できるようになります。
- 「なんだか調子がいい気がする」→ どの特性が立ち上がっているか、安定しているか
- 「無理してるかも」→ 内側(無意識)と外側(意識)のギャップが増えていないか
1ヶ月トラッキングのコツ
続けるためには、条件はできるだけシンプルな方がいいです
- 同じ時間帯(例:朝の支度前/仕事前/寝る前)
- 同じスマホで、同じ短いフレーズ(毎回同条件に寄せる)
- 例えば週1で、VoiceMapの数値を見て「今週の自分」をメモする
なぜVoiceMindが役に立つのか③:基本軸となる「自分の特性」が見え、その変化を追える
VoiceMindは、結果を3層(無意識/前意識/意識)で見ます。この3層は、次のような位置づけです。
- 無意識:本能や本質。本来の特質・資質、過去に持っていた特長が表れる層
- 前意識:意識と無意識の接続部で、習慣や癖として揺れやすい層
- 意識:表向きの状態・意思・演じている自分が出ることもある層
1) 「本来の自分」が立ち上がる瞬間
無意識は、意識では捉えにくい本質が出やすい層です。ここをしばらく追うと、「自分って結局こういう傾向に戻ってくるな」という軸が見えてきます。
さらに、無意識・前意識・意識に連続して出ている箇所は「強み」として捉えられる、という考え方もあります。つまり、その人らしさが層を突き抜けて一貫している状態です。
2) 伸びているのか/抑圧されているのか
VoiceMapには「意識−無意識」スコアがあります。ざっくり言うと、プラス寄りなら外に出している傾向が強く、マイナス寄りなら内側にあるがまだ出しにくい傾向が強い、という見立てです。
これを時系列で見ると、「今月は外向きに広がってた」「今月は内側に溜めてた」が、感想ではなく動きとして残ります。
3) 価値観レベルの「本質的変化」まで追える
もう一つ使えるのが「ばらつき」スコアです。これは3層の揃い具合(標準偏差)で、層の差が大きいほど値が大きくなります。
- ばらつきが小さい:内面と表面が揃い、一貫している状態に近い
- ばらつきが大きい:どこかの層だけ極端で、ギャップがある状態
大事な線引き:VoiceMindは診断ではありません(だから安心して使える)
VoiceMindは、工学的測定と心理的フレームを組み合わせた自己整理の補助であり、返すのは断定ではなく気づきのきっかけです。医療・心理の判断は扱いません。
また、VoiceMindの結果を医師・心理職の診断に使うことは想定していません。必要な場面では、VoiceMindを経由せずに直接専門家へ、という姿勢を明確にしています。
まとめ:VoiceMindは「自分の変化」を、続けられる形で残すための道具
VoiceMindは、あなたを診断したり、性格や能力を一言で決めつけるためのツールではありません。短い音声を定期的に記録し、数値として残しておくことで、自分の変化を落ち着いて見直すための道具です。
まずは数日でいいので、同じ時間帯に7秒だけ。「今の自分」を、分析結果として記録してみてください。
- 7秒で、36指標の「今」を数値として残せる
- 音声は残さず、結果は数字で管理する(安全設計)
- 履歴を追うと、「本来の自分」「一時的変化」「本質的変化」が流れとして立ち上がる